- ブログを運営している
- AdSense で収入を得たいと考えている
- アドセンス狩りの対策をしておきたい
アドセンスで収益化したいと思っている人は、「アドセンス狩り」のリスクを考慮しておく必要があります。
アドセンス狩りをされると、アカウントが停止してしまい収益を得られなくなってしまう可能性があるためです。
ここでは、ブログを運営している人に向けて、アドセンス狩りの対策の方法について解説していきます。
アドセンス狩りとは?
アドセンス狩りとは、他人のGoogle アドセンスアカウントを停止させるように、悪意のある行動をすることです。
他人の AdSenseID を利用して何らかの悪いことをします。また一般的なのは、その人のブログで掲載されている Google アドセンス広告を連打して停止に追い込むことです。
Google AdSense は不正クリックに厳しく、これらのことが行われるとアカウントが停止してしまう可能性があるのです。
①不正クリック連打によるアドセンス狩り
前提としてアドセンスを自分でクリックするのは駄目です。この仕組みを利用して、アドセンス狩りが行われます。
本来は、広告を気になった人がAdSense広告をクリックして、その対価として収益が得られます。しかし、悪意のある連打は、広告の機能を果たしていません。収益をずるして得ようとすると、アカウント停止になります。
ブログ制作者が自らクリックをすると、ズルして収益を得ようとしてるからペナルティだよとなるのです。その仕組みを利用して、他からクリックするというのがアドセンス狩りの一般的な手法です。
パブリッシャー様がご自身の広告をクリックしたり、手動または他の方法で表示回数やクリック数を作為的に増やしたりすることは禁止されています。
AdSense プログラム ポリシー – Google AdSense ヘルプ
以下に「無効なトラフィックの定義」で、これやっても無駄っすよ、収益でませんよ、という解説がされているのでチェックしておくとよいでしょう。
②ブログ以外の場所に広告を貼り付けられるアドセンス狩り
不正クリック以外の AdSense 狩りとしては、自分のブログ以外の外部サイトに貼り付けられてしまうというケースが挙げられます。
ブログ以外の所に AdSense のコードを貼り付けて、不正に収益を得るとだめなのですが、このNG行為を利用して悪意ある人がどこかのサイトにアドセンスを貼るわけです。
アドセンス狩りが起こる仕組みとしては、”アドセンスでやってはいけないこと”を、悪意ある人がその仕組みを利用して、あたかもその運営者が悪さをしていると言うように見せてGoogleから垢BANをさせるという感じですね。
なぜ自分以外の人がクリック連打してもペナルティになるの?
前提として、クリックした人の IP アドレスは取得されています。個人的な名前というのはわかりませんが、どの回線業者を使ってるのかとか国がわかるわけです。そして、特定の数字として取得されています。
その同じ IP アドレスからクリックがあると、不正なクリックなのではないか?とGoogleに疑われてしまうわけです。
自分のパソコンではなくても、ブログ制作者が友達に頼んでクリックをしてもらったり、家族にクリックしてもらったりするのは不正な行為なのでそれでも垢バン(アカウント停止)になります!
AdSense狩りの対象になりやすい人
AdSense の対象になりやすい人は、結論、アドセンスで稼いでそうな人です。ブログや SNS 上での発言が、誰かを煽るようなものだったりするとさらにリスクが高まります。
ブログなどが伸びているところを嫉妬して不正クリックをしたりする可能性があります。その他単なる思いつきの嫌がらせとして押すというケースもあるでしょう。
特にTwitter なんかで尖ったツイートをしている人は注意した方が良いかもしれません。ツイートが少し不愉快だった場合、そのブログを邪魔してやろうと気持ちでクリックされてしまう可能性も考えられます。
- 競合サイトを陥れる目的がある
- 愉快犯で他人を困らせたい
- SNS で鼻につくので陥れたい
上記のようなケースでアドセンス狩りをされてしまうというケースが考えられます。
AdSense狩りを受けた結果どうなる?
アドセンス狩りを受けると収益ストップになります。この収益ストップですが、一定期間しないと回復しません。長い場合で1ヶ月ぐらいかかってしまうケースも散見されます。
場合によっては、Google AdSense 広告が停止になるだけではなく、アカウントそのものがBANされてしまう可能性があります。アカウントそのものが無くなってしまえば当然 AdSense 広告の復活は期待できないでしょう。
また、このアドセンス狩りによって生み出された収益だと判断されたものは当然なくなります。あれなんか収益が増えてる→アドセンス狩りだったという場合は、その収益も当然なくなります。
アドセンス狩り(不正クリック)の対策
基本的に Google も不正クリックを防ぐための仕組みも拡充していきています。
しかしながら、一定不正クリックが発生してしまうこともあるので、最低限の注意をブログ制作者側でもするべきでしょう。
対策1:GoogleAnalyticsと連携しておきましょう。
アドセンス狩りの事前対策としてはまずグーグルアナリティクスと連携しておくということです。Google Analytics はアクセス数を見るツールですが、不正クリック数が多くなったときに確認できます。
まだ、導入をされていないかたは、ぜひ以下の記事を参考に導入してみてください。ちなみにAnalyticsだけではなく、Search Consoleも必要なツールなのでそちらもいれましょう。


対策2:アドセンスのパフォーマンスを日々確認しましょう
Google アドセンスの管理画面からどれぐらいの広告が表示されたのか、どのぐらいのクリックがされたのか、数値のパフォーマンスを確認できます。
特に注意して見るべきポイントはCTR(クリック率)です。AdSense の広告が表示されたうち、どれくらいの割合でクリックがされているのかという数値です。
この割合ですが大体は一定の水準に留まります。一定の水準から外れてしまった場合は異常値ということで、たまたまなのかそれとも何らかの異常が起きている可能性があります。

配信する広告のジャンルによって、クリック率は変化しますが、筆者の経験だと、金融系toCサービスで1%~2%後半とかのCTRでした。一般的なクリック率はだいたい2%くらいかなぁという印象です。
この数値が極端に伸びている場合は意図的なクリックがされていると考えられます。アドセンス狩りにあってないか、日々このクリック率を確認して、問題があればGoogleに報告しましょう(報告については次の見出しで記載)
AdSense を運用しているメディアの管理者は、本来ならば、クリック率の異常値など、エラーが起きていないかを確認する必要はあるでしょう。ざっくりいうと、広告主(お客様)が媒体に広告を載せるかわりに、お金を払ってくれています。そう考えると、お客様のために媒体の点検をするのは大事なことだといえるでしょう。
対策3:クリック率が異常値っぽかったらGoogleに報告する
Google AdSense を確認していて明らかにこれはおかしいクリックスだぞという場合は、アドセンス狩り(または悪意やるクリック)である可能性を考えてみましょう。
クリック数が異常値である場合は、Googleアドセンスのヘルプの中に「無効なクリックの連絡フォーム」というのがあるのでそちらで報告をしましょう。


異常なクリックがあった場合は、上記の連絡フォームにどの部分が異常値だったのかというのは記載して、Google に連絡しましょう。
対策4:プラグインの導入をしましょう


「AdSense Invalid Click Protecter」という不正クリックを防ぐためのプラグインが、ワードプレスにはあります。直訳すると「アドセンスの無効なクリック防止機能」といったところでしょうか。
プラグインの説明欄を見ていると、「Googleアドセンスの無効なクリックから守るためのものです!」というような説明があります。さらに説明欄を読み進めると以下のような機能が搭載されてるようです。
- 広告クリック数の上限
- クリック上限を超えたユーザーのブロック
- 特定の国での表示を制限する
- ワードプレスの管理画面から禁止されたユーザーを確認できる
- 禁止されたIPの検索や削除
- 禁止されたユーザー数の合計を見れる
基本的にWebは IP アドレスというもので、どこの地域のどの端末、どのネット回線の人が分かります。※個人はわからないのですが、特定の文字列によって管理されているんですよね。この同じ番号が何回もアクセスしている!みたいな感じで分かります。
IP アドレス体同じようなところから何回もクリックがあると、違法なんじゃないのかというのが疑われますね。このプラグインでは、特定の IP アドレスを用いて弾くという感じですね。Google AdSenseに誤った認識をされる前に、IP アドレスで管理しようというわけです。
まずはプラグインのインストール&有効化


プラグイン導入の流れは以下のとおりです。一般的なプラグインの導入と変わりません。
プラグイン→新規追加→上記のプラグイン名を入力・検索→今すぐインストール→有効化
AdSense Invalid Click Protecterのセッティング


AdSense Invalid Click Protecterのセッティングは、プラグインのsettings からでも良いですし、メニューバーのAdSense Invalid Click Protecter→General settingsからでも設定画面に遷移できます。
すると、以下のような画面に遷移します。


切り替えタブのようなものはなく、設定するのはこの1画面のようです。しかし、この画面のほかにもfunction.phpというファイルを修正する必要があるようです。まずは、AdSense Invalid Click Protecterの設定から進めていきましょう。
すこし英語で難しいので、クロームの翻訳とかで見てみるとわかりやすいです。


APIが関連する選択項目は有料のため、それ以外の項目を設定してきます。(ここでは無料で使う前提でいきます)
項目 | 詳細、補足 |
---|---|
Set the Ad Click Limit 広告クリック制限を設定する | クリック数上限をX回に定める ※おなじユーザーからのクリック |
Click Counter Cooke Expiration Time (default: 3 hours) Counter Cooke の有効期限をクリックします (デフォルト: 3 時間) | クリック数をカウントする時間を、Y時間に定める。 |
Set the Visitor Ban Duration (default: 7 days) 訪問者の禁止期間を設定します (デフォルト: 7 日間) | ブロックされたユーザーの訪問禁止をZ日に定める。 |
Do you want to block showing ads for some specific countries? 特定の国の広告表示をブロックしますか? | 意味そのまま |
⇒X回以上のクリックを、Y時間以内にしたユーザーを、Z日ブロックする。 という感じです。



設定は人それぞれですが、筆者はデフォルトにしています。「3回はさすがに異常値ですが、2クリックはあるだろう」という判断で、3回に設定しました。
まとめ
アドセンス狩りとは、他者の Google AdSense アカウントを停止させる目的で、悪意あるクリックをしたり広告コードを悪用したりする行為を指します。それをやられてしまった方は、Google アドセンスの収益がストップしてしまい、最悪の場合は生活に支障が出てしまう可能性もあるでしょう。
このようなリスクを極力回避するためにも、できる対策は行っておく必要があります。ブログの流入数を日々確認して異常値があった場合は、Google に申告をするなどの対策をしましょう。また、不正クリックを防止する目的で作られたプラグインを導入するなど、ツールの導入も検討してみるのが良いでしょう。
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