スプレッドシートの特殊貼り付け一覧｜画像でどうなるか解説

Googleスプレッドシートで、コピー＆ペーストを活用すると、仕事が速くなります。特定のセルに入力されているテキストや値を別のセルに貼り付けることが可能です。

この作業をさらに効率よく進める方法があります。それが、特殊貼り付けの活用です。よく使われるのが「値のみ貼り付け」ですが、それ以外にも特殊な貼り付け方法はあります。

この記事では、スプレッドシートの特殊貼り付けについて全て解説しますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

【前提】特殊貼り付けの使い方

はじめに特殊貼り付けはどうやるのか。という点ですが、コピーをした後に、貼り付けたいセルで【右クリック】→【特殊貼り付け】をすればOKです。

範囲選択をしてコピー&ペーストをする場合は、基本的に左上が起点となるのでそちらで貼り付けをしましょう。

スプレッドシートの特殊貼り付け①：値のみ貼り付け

一番有名な特殊貼り付けは「値のみ貼り付け」です。セルに入力されている値が入力されます。

セルに関数が入っている場合でも、それは引き継がず、値のみが貼り付けられます。ショートカットもあり、【CTRL+SHFT＋v】で値貼り付けができます。

【値のみ貼り付け】については、以下の記事で解説しているので、チェックしてみてください。

スプレッドシートの特殊貼り付け②：書式のみ貼り付け

文字の書式やセルの背景色、罫線などをコピーしたい場合は、「書式のみ貼り付け」を使用します。

入力されている文字や関数は、引き継がれません。

ちなみに、文字を入力するとフォントは引き継がれているのがわかります。

ちなみに書式のみ貼り付けは、【CTRL＋Alt＋v】がショートカットになっています。

スプレッドシートの特殊貼り付け③：数式のみ貼り付け

セル内に入力されている数式だけをコピーしたい場合は、これを使います。数字やテキスト、数式だけがコピーされます。

この記事で先に紹介している、値のみ貼り付けだと関数が引き継がれませんし、普通の貼り付けだと書式まで引き継がれてしまいます。そんなときに、この数式のみ貼り付けをするわけです。

合計12のところには関数が入っていたのですが、コピー先にも引き継がれているのがわかります。日付の部分は表示形式が引き継がれていないので、単なる文字列になっています。※日付はもともと文字列を読み取って、日付に置き換えている仕組みになっています。

スプレッドシートの特殊貼り付け④：条件付き書式のみ貼り付け

セルに設定された「条件付き書式」のみをコピー貼り付けしたい場合は、これを使います。

条件付き書式についての解説は割愛しますが、「セル内の値が〇〇なら、背景を塗りつぶす」といった設定ができます。

条件付き書式をコピーして、セルを確認すると右側の部分、H4～H7に設定していた「3より大きい場合はピンクに塗りつぶす」という条件が、M4～M7にもコピーされているのがわかります。

スプレッドシートの特殊貼り付け⑤：データの入力規則のみ貼り付け

セルに、プルダウンの選択項目を付与する「データの入力規則」。これだけをコピーする場合はこの貼り付けを使います。

もともとcountのところには、1～5までの数字を選択できるように設定していました。それがきちんと引き継がれています。

スプレッドシートの特殊貼り付け⑥：転置して貼り付け

これは縦横を入れ替えて貼り付ける方法です。表を作るときに、縦横入れ替えたい！という場合は、この貼り付けを使うとよいでしょう。ただし、罫線は想像もそのまま縦横が入れ替わるので、調整は必要です。

関数の範囲していなんかは、きちんと縦横が変更されるかたちで、貼り付けられています。

スプレッドシートの特殊貼り付け⑦：列の幅のみ貼り付け

文字通り、幅のみをコピーします。

画像の表の幅は150にしていましたが、それが引き継がれました。

スプレッドシートの特殊貼り付け⑧：枠線を除くすべてを貼り付け

文字通り枠線以外をすべて貼り付けします。関数や条件付き書式、データの入力規則も引き継がれました。

まとめ

今回は、Google スプレッドシートの特殊貼り付けについて解説しました。web 系の仕事をしていると２つのスプレッドシートでコピー&貼り付けをすることがよくあります。

紹介した特殊貼り付けを活用することで、そのような場合も効率的に作業をすることができるでしょう。

もともとのシートのフォーマットが決まっていると、値をコピー貼り付けする時にはしてしまう可能性があるので、貼り付け方には注意をしましょう。