- 転職活動中
- 面接官に別の職種を打診された
- 打診を受けるかどうか迷い中
転職活動していて面接の際に、企業の方から「別の職種を受けてみないか?」という打診が来た場合どのような意図なのか気になりますよね。
面接中に限らず、いろんなタイミングで別職種を打診されることもあります。
- 面接中
- 書類選考中
- 面接後
別職種を紹介されると「なんか怪しい」とか「その職種は嫌なんだよな」とか感じる人もいるでしょう。
今回は、企業の方から別の職種を打診された場合どのような認識をすればいいのか、という思考についてまとめます。
私も過去に4回ほど、別職種を打診された経験があります。この記事ではその経験も踏まえて持論をまとめています。(持論→良ければ受けるが、それ以外は基本的に疑った方がよい)
応募職種と別の職種を打診される理由
結論はシンプルで、その職種に合っていると思われたからです。(ただし、その裏にはいろいろな意図があるので、この記事で後述します)
基本的には書類選考や面接を通して、「人としてはよい、自社のカルチャーにマッチしている」。ここは確定。かつ、他の職種でもいけそうだ~という感じです。
- より最適な職種があった
- 採用の段階で職種を選べない
- 応募ポジションでは至らないと判断された
- 職種の定員が埋まってしまった
- そもそも、別職種への勧誘が目的
1:より最適な職種があった
現在を応募している職種以外に、よりマッチする職種があると思われた場合、その職種に応募しないか?打診が入るでしょう。このパターンは、ポジティブに捉えてもよいでしょう。
そもそも、今あなたが、応募している以外の職種に気づいていない場合もあります。エージェント経由で申し込んでも、エージェントがその職種に気づかず紹介しない場合もあるでしょう。
また自分が応募した段階では、出回っていなかった採用職種で、選考中にその職種の求人が出てきたというケースもあります。自分でも確認をしてみて、「こっちのほうが最適な職種だった」と思った場合は、検討してみるのもよいでしょう。
2:採用の段階で職種を選べない
選考している段階で、応募者がどの職種にマッチするのか検討している、というケースがあります。実態がいわゆるオープンポジションだったというやつです。
オープンポジションとは、職種を決めずその人の適性を見て最適な部署に割り振る感じの採用手法です。
特に若手の転職については、まだ専門性・方向性が固まりきっていない場合、どのようにキャリア形成してもらうのか考えつつ、どの職種に配属するか考えられている可能性があります。
また、隣接するような職種、新規開拓営業・ルート営業みたいな感じで分かれている場合は、どちらのほうがあっているかなどで本人の意向とは別に考えていたりします。
複数部署のマネージャーが面接して、その面接官で「ウチの部署にほしい」というような話をしているケースもあります。
3:職種の定員が埋まってしまった
応募している職種の定員が埋まってしまった場合は、基本的にはお断りになるはずなのです。しかし、その人の適性的に、または人材的に素晴らしいとなった場合、「別職種でも採りたい」となります。
この問題については、他のより優れた候補者で決まってしまったか、単に先に埋まってしまったか、という感じです。タイミング悪く、その職種に就くことを逃してしまったかもしれません。
しかし、希望の職種と似ている職種だけど微妙に違う職種、というケースもあるので、一旦話だけは聞いてみても良いかもしれません。
またその場合、最終的なゴールを目指すために必要な要素であれば一旦検討してもよいでしょう。
例えば、「ルート営業を希望していたのに新規開拓営業になってしまった…」という場合。一見、嫌ですが、ゴールが営業部長の場合、両方経験していた方が強い、みたいなことにもなります。
4:応募ポジションでは至らないと判断された
残念ながら、応募したもののスキルがマッチしないと判断された場合は、別職種を打診されることがあります。
この場合は現状をスキルがマッチしないという理由はありますが、その人の基本的なスキルや適性、人として魅力かどうかというところは評価されてるでしょう。
そもそも、人材的に微妙だなと思われた場合は、その職種の面接後にお断りです。この場合、職種はなんとなくで企業がよさげだ、という人は別職種で受けてみるのもよいでしょう。
どうしてもその職種でやっていきたい場合は、検討します的なことをいいつつ、面接内で当初希望していた職種への熱意を伝えるようなアクションをとりましょう。
5:そもそも、別職種への勧誘が目的
これは闇が深い問題なのですが、そもそも本来の希望職種とは、別の職種に誘導するのが目的で求人を出している企業も少なからずあります。
例えば、なかなか人が集まらないような職種に誘導するためです。一見、正社員で事務!みたいな触手を出しておきながら、実態は派遣社員で別の職場に飛ばされるというケースです。
例えば Web 開発ができる!エンジニアになれる!(デザインできる風)というような感じで求人を出して、デザインではないインフラ系の仕事の手伝いとして飛ばされるみたいなケースです。
別職種への応募を打診されたら内定?
現状のあなたのスキルをもとに他の職種に応募してくれないか!と言われている。これは、その企業からの強く求められていることを指します。そのため、内定しやすくはなっていると考えられます。
筆者は別の職種への応募の打診を受けて、内定を貰いました。(※辞退したけど)
改めて採用選考をしてみて、そこで何かボロが出ない限りは、内定が出る確度は高いでしょう。
内定確実ではないので注意
注意しておきたいのは、100%内定するわけではないので調子に乗らないことです。調子に乗って面接で好き勝手しゃべることや、誤って他の企業を辞退するなどはしない方がよいでしょう。
- 別職種の面接で調子に乗った
- 別職種の面接したが、スキルが足りなかった
- 別職種の面接をしたが、その部署の人をあわなかった
こういったケースも考えられるので、別職種の打診を受けても必ず内定がもらえるとは限りません。
違う職種の適性にマッチしないと内定もでない
自分が応募した職種とは違う職種の面接に呼ばれた場合、その理由を考えてみましょう。それは別の職種の適性があるのかどうか確かめるためです。
状況を振り返ると、「もともと申し込んでいた職種の適性、および、スキルが足りていない。でも人として素晴らしいし、カルチャーにもマッチしていると思われる!では、別の職種では働けないのか?」というような感じですね。
このような感じの流れの場合は、別途、その職種のプロ(現場の方)が、その人の適性をきちんとチェックするのです。ここでも、やはり適性はなかった…となると落ちてしまいます。こういうようなケースもあるため、必ずしも違う職種を打診されたから内定確実とは言い切れないのです。
別職種への応募を打診されたら元の職種はNG?
必ずしも、もとの職種の選考が落ちたというわけではありません。例えば、この記事の冒頭の方でも解説した通り、どの職種で内定を出すのか企業が決めかねているケースがあります。
しかし、よくよく考えれば、元の職種で採用なら、こんな別の職種を打診することなどはせずにすぐ内定の連絡をするはずです。この点から考えるに、応募した職種での内定の可能性は薄くなっていると言えます。
ポイントとしては、面接官がどのような温度感で提案をしているのか、把握することが大切です。
別職種での打診を受けた場合は、その理由を必ず聞いた方がよいです。「ありがとうございます、どのような理由でこのようなご提案を頂けたのでしょうか?」と聞いてみましょう。
別職種の求人票が出ているのであれば、そちらも併せて確認するのよいでしょう。
違う職種を打診されたときの対応や思考
違う職種を打診されたときに、どのように感じるのかは、大きく3パターンに分かれてくるでしょう。
- 「あ、いけね、こっち職種に応募するのが正解だったわ」
- 「なんだか、怪しいし、少し嫌だなぁ(でも早く次の職決めないとだし…)
- 「あー、今まで気づかなかったけど、よさそうな職種かも」
2の場合は辞退。1は即答で打診をのむ、3は一応打診をのむ。という判断になります。
すこしでも億劫になるなら辞退
基本的に自分がこれまでやりたいと思っていたことから外れる場合は、辞退でも良いと思っています。ただ自分がやりたいことというのが明確になっていないとここで揺らいでしまうでしょう。
「〇〇さん、明るいから!営業向きだよ!」
こんなことを言われて、「本当は自分コミュ障で人と喋ること苦手なのに」と思ってしまったら辞退でよいでしょう。
「次の職種早く探さなきゃだし、もしかしたら営業として花開くかも?」という感じでなんとなく受けるのはリスクが高いです。
結局自分は営業ダメだったわ…となって、また職を探すことになりますよ。一番大事なのは、自分の納得する形で転職することです。
その場での回答や名言は避けるのが無難
違う職種への応募を打診された場合は、一旦どのような理由で打診されたのか聞きましょう。背景を把握することが重要です。
納得いくのであればすぐ打診を受ければ良いです。少し懸念があるなという場合は「検討させていただきます。別途ご連絡します」というような形でその場は終わらせても良いでしょう。
提案を受けた際に、「いやあその職種は嫌ですね。自分に合わないですね。」というように嫌な顔をするのは良くないです。一旦提案を頂いた手前、喜びつつも検討するというようなスタンスが良いでしょう。
そこで嫌なものを避けるようなスタンスが、マイナスに捉えられてしまうと、本来応募していた職種で落ちる可能性もあります。
企業は応募者のビジョンや背景を理解しきれていない
私は別職種で打診されても辞退します
自分が適切な求人を見逃していた場合(良い求人が非公開だった場合)は打診を受けますが、それ以外の別職種の打診は基本的に断る方向で良いと考えます。
会社から打診があるというのは、結局のところを会社都合です。応募者が将来どうなりたいのか?というのを考慮に入れてない可能性があります。
応募者の意図を尊重せず、提案してくるような会社は疑った方がよいでしょう。自分がなりたい姿になるために、必要な要素を含んでいるでしょうか。ここらへんをよく考えて転職する必要があります。
自分がやりたいことを軸に、仕事を決めるのがベストです。
その職種の需要と供給を見極める
提案してくる職種は数合わせの感じは出ていないか?など疑ったほうがよいです。
余談ですが、自分が能動的になって選択しましょう。自分が受け身でも、うまそうな話は裏があリます。居酒屋のキャッチ、副業の紹介、見知らぬ異性からの誘い等。企業からの違う職種の打診も検討が必要です。
たまたま欠員が出たならまだしも、人が集まりにくい、辞めやすい職種だったりもします。
結論:微妙だと感じたならば事態で良いです
自分のキャリアは自分で切り開こうという考え方を持ちましょう。
早く次の職を決めなくちゃダメだ、という焦りもあるかもしれませんが、妥協した転職活動をすると、その会社も辞めたくなってしまいますよ。自分が納得できる転職活動をしましょう。
本当に「これだ!」と思うような職種でない限りは、安易に承諾してはいけません。また、「これだ!」と思っても、その前にきちんと情報収集をして、精査する必要があるでしょう。
筆者の体験談(4回打診された経験あり)
筆者も4回ほど別の職種を打診されたことがあるので、その経験談をここに記しておこうと思います。
どの打診も微妙だなと感じたので、こちらからお断りしました。リスクがありそうだなと感じたので、その点も記載しておきます。
【筆者の当時の状況】
・広告の3DCGをやっていて辞めたい(デザインをやめたい)
・マーケティングなど企画・分析に関わる仕事をしたいと
事例①:営業職を受けてみないか?と打診された
「いきなりデザインをやってた人がマーケティングなんてやれるわけがない」「マーケティングをやるならまず営業を学ぶことが大切だ」と説教気味に打診されました。しかし、当時は、「営業は嫌だ」と思い、辞退しました。
当時は単純に人前に出る職は向いていない!と短絡的に思っていました(笑)今、思うと、「営業経るとマーケ力あがる」理論は若干正しい部分はあると思います。
しかし、一旦、営業になると、営業職から抜け出せなくなるリスクがあるのでは?とも感じますね。
その面接を受けたあとぐらいに、「WEBマーケティング」を知り、WEBマーケティング職に転職しました。
WEBマーケを経て、現在はマーケ職なので、営業しなくてもマーケ職になれることが実証できましたね
事例②:クリエイティブ制作の仕事を打診された
応募した職種とは別に「クリエイティブ制作の職種に付かないか?」と打診されました。元々3DCGデザインをしていたので、それが活かせるのではと思われたのでしょう。ポートフォリオ見せてくれと言われました。
クリエイティブは飲食系のWEBサイトで使うもので、制作後、「データ分析もできますよ」と言われたのですが、そもそもデザイン職種を辞めたいと思ったのでお断りしました。
ちなみにこれは内定が出ました。業務内容を聞いたときにメインがデザインだったので、自身の目的が達成できないと思いました。
事例③:インフラエンジニア職の仕事を打診された
マーケティング系の職種(MAツール運用担当)があるので応募したら、面接に行くことができました。
しかし、面接ではあなたのスキルではちょっと厳しいかもしれない。ただ、ITパスポートの資格を持っているし、エンジニアの職種だったら空いているので応募してみてはどうか?と言われました。
結論不採用なのであれば、採用選考を落としてくれればよかったと思います。それなのに、このような打診があったのは相当その職種の人を雇うことができないということなのでしょう。
事例④:3DCGデザインの仕事を打診された
転職活動を始めた頃に、訳も分からず色々なところに応募しました。恐らく、派遣系の会社だったかもしれません。
企画系の仕事を任せてもらえるみたいな求人だったのですが、面接では3DCG の現場があってそこで活躍できると思います。というように言われました。
元々3DCGの職種だったので、そのような案件を派遣させて、収益をたてようという魂胆です。その際は、3DCGから足を洗おうと思っていたので断りました。
今振り返ってみると、このような会社は3DCGに関わらず、避けておいた方が無難でしょう。
違う職種への応募を打診された場合の流れは?
違う職種を打診された際の選択肢は2つです。受けてみるか、辞退するか。
打診されるのがメールなのか面接の途中なのかによって、対応は多少異なるとは思います。いずれにせよ、違う職種を打診された場合は、現状把握ができてないので注意が必要です。
どんな職種なのか、その職種についた場合、将来のキャリア形成はどうなるのか。こういった点を精査した上で応募するのかとか考える必要はあるでしょう。
打診に対して辞退する場合
打診を辞退する場合は、正直に気持ちを伝えるのが良いでしょう。なんとなく受けてみても、結局は自分がやりたいこととずれていると辞めるでしょう。
応募した職種で働きたいという強い気持ちを伝えることで、企業もわかってくれるかもしれません。別職種で打診があるということは、スキル以外の面では評価されていると考えれます(でなければ、別職種の打診もなくお断りでしょう)
そのような、状態なので「当初応募した職種で働きたい!」と強く押してみましょう。
別職種の打診を受ける場合
別職種の打診を受けるにしても、その職種の求人票が確認できるならば確認した方が良いでしょう。どのような業務内容になってくるのかを詳しく知る必要があります。
なお、一概には言えませんが、別職種で打診があった場合は別途面接を受ける必要があります。
理由としては、今受けている職種の面接官は、別職種の採用権限がないと考えられるからです。別職種のマネージャーとかが面接をして採用を判断します。
別職種の打診を受けたからといって調子に乗らず、いつもどおりの面接をするように心がけましょう。
まとめ
今回は採用選考を受けてる最中に、別職種を受けるように打診があった場合、どのような認識で入ればいいのかという思考をまとめました。
- 安易に別職種の打診を受けてはいけない
- 違う職種の打診を受けるかどうかは、自分の軸と照らし合わせて考える
- 違う職種への打診は何かあるのかと疑った方が良い
- 別職種の方が適切だと思ったら打診を受けてOK
採用担当官の方に別職種への応募を打診されても、安易に受けず自分の頭で考えていけるかどうかを決定しましょう。流されるがままに仕事を決定するのは良くないです。
今後自分のキャリアをどのように形成していきたいのか、きちんと考えて、そのために必要な要素であるのかという点にフォーカスしてみてください。
自分の今後のキャリア形成について何も考えてなかったという方は、ロールモデルの人に聞いたりするのがよいでしょう。そのような人がいない場合は転職エージェントなどを通して、成功事例を聞くのもよいかもしれませんね。
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